春の訪れを告げながら、今年も“梅の竜”は天に登る

古くから「春の訪れを告げる」とされる梅の花。西区・舘山寺温泉街と浜名湖を見下ろす大草山の中腹に、梅園の穴場スポットがあるのをご存知でしょうか？　その名も「大草山 昇竜しだれ梅園」です。

(写真提供：浜松・浜名湖ツーリズムビューロー)

5000平方メートルの園内に約350本のしだれ梅が植樹され、中には5m以上の巨木や樹齢50年を超えるものもあるそう。垂れ下った枝に美しい花がびっしりと咲き誇る見事な存在感、そして梅独特の爽やかな香りが園内を包み込んでくれます。

ここで“昇竜”の意味を説明しておきましょう。実は、この梅園にあるのはただのしだれ梅ではありません。「昇竜仕立て」と呼ばれる独自の仕立て方で、一本一本の樹が「竜が雲をつかみ、天に登る姿」を表現しています。長い年月をかけてうねりを作り出し、普通の梅とは違う力強さを演出しているのですね。そんな、全国的にも類を見ない「昇竜しだれ梅」を求めて、満開近くになると遠方からも多くの方が訪れてきます。

(写真提供：浜松・浜名湖ツーリズムビューロー)

一番の見所は、しだれ梅のトンネルです。四方八方から梅の花がシャワーのように降り注ぐエリアがありますので、そこをくぐり抜けるように歩いてみてください。きっとこれまで経験したことのないような幻想的な風景を見ることができますよ。
2019年の期間は2/16～3月中旬頃まで。例年に比べ少し開花が遅いようなので、見頃は2月の下旬くらいでしょうか。無料の専用駐車場もありますが、最盛期には朝から満車になることもあるそうなのでタイミングを考えて訪れてみてくださいね。桜の季節を迎える前に、まずは早春の梅にごあいさつ。1年で今しか見れない季節の絶景にみなさんで酔いしれましょう♪
 
 
【昇竜しだれ梅園 概要】
●期間　2/16（土）～3月中旬頃まで
●時間　9:00～17:00
●場所　大草山の中腹（浜松市西区呉松町2497）
●料金　入園料：初期・後期500円／最盛期700円（小学生以下無料）
●問合　佐藤農園　080-5108-3605
●HP　http://www4.tokai.or.jp/satonouenn/